小売を辞めようと思う
どうも、靴下商売人ソックスシステムです。
久々の更新となっております。個人的にバタバタしておりブログの存在なんて忘れてましたマジで。
2021年の末で靴下専門店SOCKS DOGSを閉鎖し、webとポップアップでのみ展開していた小売業、こちらは閉鎖してOEM卸業一本にしようかと思っています。てか、しました。
お買い物して頂いた皆様、ご協力して頂いた皆様、誠にありがとうございました。
小売を辞めちゃう理由はいくつかありまして、、、
①この世には過剰にモノが溢れている
SDGsだとかサステナブルだとか、そういう『言葉』だけが流行っちゃってる気がしてます。オシャレをしなければ、服や靴下なんて何着も要らないし、日本では必要であれば直ぐに欲しいものは買えます。
僕らが靴下を売らなくても、他の誰かが売っています。わざわざ自分たちが新しいものを生み出す必要がないのではないかと。もちろんそれがこの世に未だ無いもので、多くの人が必要とするものであれば新しいものにも価値はありますし、それは作るべきだと思います。「他の店には無い変わったものやオシャレなもの、それだけをかき集めたショップを作りたい!」と思って始めたSOCKS DOGSだったので、その点では良かったんですけどね。『在庫を持つ』という行為に違和感を感じ出したのであります。
②利益が薄い
靴下、基本的に高価なものでは無いので、そもそもの値段設定が低いです。なので、儲かる数字も低いわけです。
様々な工場を視察する中で一件の刺繍屋さんが言った言葉を今も忘れません。
「あんたたち靴下専門かいな〜、うちも靴下やっとったけどよ、あんなハシモン(端もの)は稼げんから辞めたわ〜」
「、、、ですよね〜ホンマにそうなんですよ〜」
③個性的なもの、普遍的なもの
個性的な靴下って、少ないんですよ。いや、あるにはある。結構あるかも。でも、みんなが欲しいものって結局、普通なものなんです。その中で、売れるもの売れないものを見極めるのに疲れたakaめんどくさくなった。
ザックリこんな感じです。
OEMはしっかりモチベーションがある。けど小売の方は、OEMをやっている内に見つけた、いわば武器みたいなもので、いつ装備を外しても良い。見た目(事業内容)も攻撃力(売上)も劣るかもしれませんが、自分たちにとって本当に必要か?を考えると、無い方が良いのではないか。そういう判断に至りました。
①ではああ言ってますが工場では必ず糸の在庫を抱えないといけないわけで。②も、結局OEMは靴下なので端ものには変わりなく、、、
こんなことを言いながら何年後かに復活してたりするかもしれませんし。。。笑
少し脱線しますが、やっぱり資本主義が行きすぎているように思う。昨今。
ユニクロの強制労働とか。ファストファッションは環境問題にも考えが及びます。お金の為に何やっても良いわけじゃないやん、そんなことはみんな解っているんです。けどお金が必要、それはその利益や資本が持続可能な何かを生み出す為の力にもなるからです。本音と建前が入り混じる不完全な人間がやっていることですから、間違いもあるんでしょうが、お金ってシステムは便利。
便利は便利やけども、誰かはお金持ち、誰かは貧乏、これって「仕方ない」で終わらせれることなん?二極じゃなくグラデーションかもしれんけど、あまりにも差が激しすぎん?すごく変化の大きいこの時代に生まれた新しい世代は、生まれた瞬間からそのシステムの中に組み込まれて、貧困ゆえに何も知らないまま枯れる命もあるし、才能をすぐ発揮できる機会の恵まれた命もあって。全く平等じゃないよな〜なんて。思ったりしてます。でも他に今より良い方法なんて思いつかんしなあ。。あっても即実行とはいかんやろうしなあ。。
とりあえず、ハッピーな世界になって欲しいんですわ!コロナとか戦争とか差別とか、憎悪や壁が生まれるようなことが早くなくなって欲しい!